火垂るの墓
2025/08/16(土)追加
作品情報
制作年:1988年
制作国:日本
監督:高畑勲
主演:清太、節子
助演:親戚の叔母さん、リヤカーを貸すおじさん、清太を捕まえるおじさん、警察官、医者
ジャンル:アニメ
4歳と14歳で、生きようと思った。
コメント
Alphonse 2025/08/16(土)
テレビ放映にて鑑賞。
第2次大戦中、身寄りのない兄妹が自分たちで生活する
というお話。
野坂昭如原作の同名小説のアニメ映画化。
何度もテレビで観ているにも関わらずCINEMA BOXには登録されていなかった。
という不思議な作品。
2000年頃までは感動していたような気もするのだが、
清太が叔母さんと仲良くやっていけば、
こんな悲劇的結末を迎えずに済んだものを。
というネットに意見に左右されてからは、
今一つ感動できなくなってしまった。
それでも、久しぶりの鑑賞で、冒頭のシーンに圧倒される。
空襲から逃れるために、大事な品物を土に埋め、避難用バッグを取り出し、
節子の面倒までみる一連の描写が無駄なく、実に丁寧に描かれている。
88年製作ということを確認して、
改めてジブリ作品の凄さに圧倒されてしまう。
初見時にも感じていたことだが、やはり親戚の叔母さんは意地悪だ。
それに引き換え、農家のおじさんや警官の方がずっと好人物に描かれている。
とは言え、本音と建前が当たり前の日本人なので、
一緒に生活するとなると、また違ってくるのだろう。
また、清太が案外金持ちだったことに今回は気づいた。
戦時中に軍人の息子なら金持ちは当たり前だ。
それから作中では食料を手に入れるため、泥棒も厭わない清太だが、
当時の方が現代よりも食料は豊富だったような気はする。
もちろん、身体が丈夫であることが大前提ではあるが。
そして節子の最後は圧巻。
アニメで死期の迫った人物の描写をここまで描く作品はないと思われる。
高畑監督は本作は反戦映画ではない。
と言っていることから、
結局、人は一人では生きてはいけず、
誰かと助けあいながら生きていくしかない。
という事を痛感させられてしまう作品でした。