AlphonseのCINEMA BOX

竜とそばかすの姫

2022/09/26(月)追加

作品情報

制作年:2021
制作国:日本
監督:細田守
主演:すず、竜
助演:別役弘香、久武忍、千頭慎次郎、渡辺瑠果
ジャンル:アニメ

もう、ひとりじゃない。

コメント

Alphonse 2022/09/26(月)

テレビ放映にて鑑賞。

仮想世界「U」で一夜にして人気となった歌姫
というお話。

細田監督作品も量産されたため、ネタが尽きたのか、
自身の「サマーウォーズ」を今風にアレンジしなおし、
ディズニーの「美女と野獣」をリメイクしただけの作品。
と言えなくもない。

しかし、そんな感じを受けるのは前半の1時間だけ。
後半は「U」の世界を守る自警団のようなヒーローたちが登場し、
竜の正体をめぐり児童虐待の話へと話が進む。

これまでも細田監督作品は、導入部は興味をそそられる話で話題づくりをしながら、
内容のところどころに10代が抱えている何かしらの問題が表現されている。

「時をかける少女」ではイジメ。
「おおかみこどもの雨と雪」ではジェンダー。

といった具合。
今回はそんな展開を予想出来ていなかったので、
思わず最後は感動的なシーンに仕上がっていた。

後は自警団のようなヒーローたち。
体のデザインは手塚治虫。
顔はデザインは横山光輝。
コスチュームデザインはウルトラマン。

こんな懐かしいデザインは「サマーウォーズ」の悪役がマジンガーZに似ていたり、
梅図かずおの漫画のようなシーンがあったり、
と何かしら理由があるのかもしれない。

そんなヒーロー達を、主人公は正義の押し付け。
とばかりに批判する。

ヒーローのリーダーが、金髪で青い瞳というのも、
アメリカを彷彿とさせ。世界の警察を自認しているのとかぶるようだ。

デザイン的には日本の漫画、特撮文化を継承しているようで、
やっていることは、とてもアメリカ的。
60年代から70年代の日本のヒーローはみんなアメリカ的だったのかも。

一方の主人公のアバター、ベルはディズニーのキャラのようでもあり、
フランス人のようでもある。

アメリカを批判的に描いているようで、
しっかりディズニーの「美女と野獣」のオマージュなのだから、
まさにダブルスタンダード。

いかにも令和を象徴するような作品ですなぁ。

とまぁ、こんなことが書けるのも細田作品が量産されたおかげなのです。
スタッフに感謝。