AlphonseのCINEMA BOX

メメント

2022/06/05(日)追加

作品情報

制作年:2000
制作国:アメリカ
監督:クリストファー・ノーラン
主演:ガイ・ピアース
助演:キャリー=アン・モス、ジョー・パントリアーノ
ジャンル:ミステリー

10分前、俺は何をした?

コメント

Alphonse 2022/06/05(日)

テレビ放映にて鑑賞。

10分しか記憶が続かない男が、妻を殺した犯人を捜す
というお話。

以下、ネタばれ注意。

帰納法の極み。
全編帰納法で紡がれる物語。

最初の出来事が描かれ、それが何故そうなったかが描かれる。
さらにその理由が何故そうなったかが描かれていく。

物語が進むにつれて時間軸は逆行していく。

最初の1時間は、この物語展開に追いつくのに必死。

少しずつ物語の概要が見えてくる。

1時間過ぎたあたりで、少しダレてしまった。
昨今のテレビドラマをはじめとして、
1時間以上続くものが皆無になったせいもあるのだろう。
私の集中力が1時間しか続かないとみえる。

そういったことを考慮してか、
シリアスな謎解きテイストだった物語が、
コメディ色を添え、お色気路線に変更。

誰かに追われているにも関わらず、
誰かを追っていると勘違いするあたりは笑ってしまった。

そうこうしているうち、ラストの落ちはわかってしまった。
誰かに主人公レナード(ガイ・ピアース)が騙されているような雰囲気が全編に漂ってはいるが、
その雰囲気どおりに誰かに騙されていたのでは面白くない。

妻殺しの犯人を捜すのがレナードの目的だが、
実は犯人はレナード。
という方が面白い。

案の定、犯人はレナードだった。

テレビ放映ということで、すぐに見直すことができないため、
細かな辻褄が合わない所はチェックできていないが、
電話に出るように催促される場面から、
そのことを問いただすまでに10分以上は経っているのではないか?
というツッコミを入れたくなったのは確か。

まぁ、そんな細かな辻褄が合わない所などどうでもいい。

全編を通じて、
最初の1時間でダメな人はダメかもしれない。
万人受けするとは言いがたいが、
ティム・バートン監督作品同様、
好きな人にはたまらない、
強烈な個性のある作品といえそうだ。

本作によってクリストファー・ノーランが世に出たとされている。
それも無理はない。
同じシーンが何度も出てくるからだ。

撮影にはコストがかかる。
資金力のない新人監督は、
このコストを抑えるため、
脚本で何度も同じシーンを使いまわしが出来るようにするのだ。

実写ではないが、
細田守監督版「時をかける少女」などはその好例だろう。

そんなことも思いながら観ていたのでした。

ちなみにタイトルの「メメント」は、
ラテン語の「メメント・モリ」が由来。
「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘るな」の意。