AlphonseのCINEMA BOX

ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 永遠と自動手記人形

2021/11/06(土)追加

作品情報

制作年:2019
制作国:日本
監督:藤田春香
主演:ヴァイオレット
助演:イザベラ、テイラー、ベネディクト
ジャンル:アニメ

大切なものを守るのと引き換えに僕は、僕の未来を売り払ったんだ。

コメント

Alphonse 2021/11/06(土)

テレビ放映にて鑑賞。

手紙の代筆を行う
というお話。

同名テレビアニメの映画化。

テレビアニメは観ていない。
それを考慮して日本テレビはテレビ版のダイジェストを、
この作品の前の週に放送。
そのためすんなり作品に入っていけた。

京都アニメーションにしては珍しく、写実的なタッチで書かれた作品。
「けいおん」とは似ても似つかぬ絵柄に多少戸惑う。

どちらかと言えば、
登場人物の顔や開いた手の指で感情を表現する手法など、
安彦良和氏の絵柄や作風に似せたのではないかと思う。
(単純に「THE ORIGIN」のアニメ化を手伝ったからかも知れないのだが。)

写実的なタッチに変更したため、
作品全体も実写映画でみるような画面の構図が続いたり、
登場人物も実写のような動きをする。

それでも目のアップとか、
意味もなくティーカップに注がれる紅茶が丁寧に描かれたりして、
実写では絶対にアップにしないシーンがあったりもしているが。

内容は前半が姉であるイザベラの話。
後半がその妹のテイラーの話。

本作自体は取り立てて感動的な作品ではなかったように思う。
それよりも、テレビ版のダイジェストの方が余程感動的だった。

その理由を書いておく。

長い間アニメは子供向けに作られてきた。
そのため子供の視点で物語が進み、
子供の感情に寄り添って話が進む。
登場人物も主人公と同世代ばかり。
その年齢差はせいぜい十歳程度だろう。

しかし、本作のテレビ版には親の視点から描かれたエピソードが存在する。
これが実に新鮮で感動的だった。
ひいては大人が感動するアニメという異名にもなったのだろう。

ありがちなアニメ作品とは一線を画したからこそ、
そんな異名がついたのではないかと思っている。

もちろん京都アニメーションへの放火事件のこともあるだろう。
それについては金閣寺放火事件を連想してしまったが、
詳しくは私のサイトの趣旨に背くので言及しない。

ただ一つだけ書くとすれば、
今回の事件で喪失感を感じてしまっている若いアニメファンへ。
今のオジサン、オバサンたちは手塚治虫が亡くなった時に、
同じような喪失感を抱えていたのだ。
さびしいのは、君たちだけじゃない。