AlphonseのCINEMA BOX

ボクたちの交換日記

2021/10/26(火)追加

作品情報

制作年:2013
制作国:日本
監督:内村光良
主演:小出恵介、伊藤淳史
助演:長澤まさみ、木村文乃、ベッキー、カンニング竹山、大倉孝二、川口春奈、佐藤二朗、ムロツヨシ、佐々木蔵之介
ジャンル:ドラマ

夢は叶うと、信じてた。

コメント

Alphonse 2021/10/26(火)

テレビ放映にて鑑賞。

売れないコント師が交換日記を始めた
というお話。

鈴木おさむの小説の映画化。

品川庄司の品川が漫才師の映画を撮り、
又吉の「火花」が芥川賞を受賞。

本作は、そんなお笑い芸人が自叙伝とも私小説とも言えるような、
体験談を元にした作品がいくつか作られた頃の作品。

漫画やドラマでも漫才師の内幕劇を扱ったものがいくつかある。

そのため目新しさに欠けてしまった感は拭えない。

内容は売れないコント師が30歳を前にお互いの将来や、
お笑いに対してどう思っているかを交換日記を使って確かめあうというもの。

そのうちお笑いコンテストに出場。
準決勝で敗退してしまう。
原因は主人公甲本(小出恵介)が本番でネタを飛ばしてしまったから。

それがキッカケでコンビは解散。

そこで終わるかと思いきや、甲本は海外の旅番組に参加。
1年が過ぎ帰国。
テレビをつけると元相方田中(伊藤淳史)が別人と組んで冠番組を持つまでの人気者になっていた。
ここで物語は終わらず、さらに続く。
17年の歳月が過ぎ、甲本が余命幾ばくもない状態になった所からはじまる。

このあたりで話の辻褄がおかしくなってくる。
甲本がコンビ解散を言い出したのは、
「田中は別の芸人と組んだ方が売れる。」
というテレビ関係者の助言によるものだった。

ということは海外から帰国後、
田中が別の芸人と組んでいることに驚くはずはない。

とまぁ、そんな事に気付くのもこんなあらすじを書いているからで、
初見時は、ラストの、とてもいい話に感動。
ウッチャンこと監督の内村光良の人柄が作品ににじみ出ている。

しかし数多く作られたお笑い芸人の内幕物というジャンルの中に埋没してしまった。
もっとはやく映像化していれば、また違った評価を受けたことだろう。

同じお笑い芸人で映画監督と言えば北野武が有名だが、
北野監督の場合は海外で評価され、逆輸入的に日本の評価が上がった。
日本国内だけでは左程評価は高くなかったように思う。

かく言う北野監督も映画初主演は「悲しい気分でジョーク」という、
芸人の内幕劇だった。

その北野監督は数多く作品を発表し続けたおかげで今がある。
内村監督は忘れた頃に作品を発表してしまうので、
今一つパッとしないのかもしれない。

余談だが、小出恵介とベッキーが出演している。
二人は、この作品の後に芸能ニュースを騒がせることになる。
そして川口春奈も別の意味で芸能ニュースを騒がせた。

しかし今観るとあまりそういった事は気にならない。
作品と演者のプライベートは、
時間が経つとあまり関係ないことがよくわかる好例といえるだろう。