HERO(2007年)
2021/09/21(火)追加
作品情報
制作年:2007年
制作国:日本
監督:鈴木雅之
主演:木村拓哉、松たか子
助演:阿部寛、大塚寧々、小日向文也、勝村政信、八嶋智人、角野卓造、国仲涼子、古田新太、児玉清、綾瀬はるか、中井貴一、香川照之、松本幸四郎、タモリ、イ・ビョンホン
ジャンル:ドラマ
久利生公平、最大の危機。
コメント
Alphonse 2021/09/21(火)
テレビ放映にて鑑賞。
傷害致死事件の裁判に関わる検事久利生(木村拓哉)とその仲間たち。
裁判が進展していくうち、大物政治家の汚職事件との関係が浮上してくる。
というお話。
同名テレビドラマの映画化。
何度かテレビ放送はされていたものの、
CINEMA BOXに登録されていなかったため追加したのだが。
いかにもテレビドラマの映画化。
2時間スペシャルで充分なのに、
わざわざ映画にしてしまう。
2時間スペシャルでは出来ないことをやろうと、
本作では韓国でロケを行っている。
いかにも昔の日本映画のつくり方。
海外ロケをすれば豪華だと思い込んでいる。
そんな事が通用したのは80年代まで。
本作が製作された2000年代は、
海外旅行は大して珍しいことでもなんでもない。
それなのに、韓流スターのイ・ビョンホンが出演している。
これも昔の日本映画の作り方。
海外スターを出せば豪華だと勝手に勘違いしている。
というよりも、韓国ドラマ全盛期のあおりをモロに受けている。
日本では職業ドラマ全盛期。
一方韓国ドラマは「冬のソナタ」以降、恋愛ドラマ全盛期。
そのため本作は恋愛要素控え目。
90年代にトレンディドラマで人気を博した木村拓哉主演であってもだ。
そのせいでラストシーンの木村拓哉と松たか子のキスシーンは、
蛇足以外の何ものでもない。
取ってつけた感アリアリだ。
しかも出演者がどれも豪華。
というか人物が多すぎ。
テレビドラマの方で出演したから本作にも登場しているが、
中井貴一、綾瀬はるかは居なくても一向にストーリー的には問題ない。
これも昔の日本映画のつくり方。
豪華スターを大勢出せば人気が出ると勝手に思い込んでいる。
文句を書き連ねたついでに書くと、
いかにも「テレビドラマを映画にしました」感が一杯。
画面中央にいつも人物が映り込む。
地上波が9:16の画面になる前のテレビドラマだったとはいえ、
本作は映画である。
最初から9:16を意識して映像を撮影してもよさそうなのに、
テレビドラマさながらに3:4の画面に収まるように人物はいつも中央にいる。
おそらく画面の左右を切り取っても話の内容がわかるに違いない。
直前に同じ監督作品の「マスカレード・ホテル」を観たこともあるのだろう。
同じような画面だったため余計それが目についてしまった。
さらにさらにテレビドラマお得意の「ながら視聴」に耐えうるため、
複雑な伏線やわかりにくい演出は入れてこない。
単純明快で映像的にも単調。
いかにもテレビドラマを撮影してきた監督が劇場版を撮影しました。
という雰囲気がアリアリ。
こんな作品がヒット作になってしまったから、
さぁ大変。
時代遅れが最先端だと勘違いし、
映像、ストーリー、演者、CM等々。。。
色んな事が時代の要請とは違っているのを意識しないまま、
昔ながらのやり方を押し通してしまう。
そんな殿様商売をしてきたフジテレビの凋落ぶりは、
今更ここで書くこともないだろう。
敢えて見所を探すとすれば、
大勢の演者の若き姿を拝めることぐらいか。