AlphonseのCINEMA BOX

犬鳴村

2021/02/08(月)追加

作品情報

制作年:2020
制作国:日本
監督:清水崇
主演:三吉彩花
助演:坂東龍汰、古川毅、宮野陽名、大谷凜香、寺田農、石橋蓮司、高嶋政伸、高島礼子
ジャンル:ホラー

タブー解禁。

コメント

Alphonse 2021/02/08(月)

テレビ放映にて鑑賞。

犬鳴村の都市伝説を元に奇怪な事件が発生していく
というお話。

以下、ネタバレ注意。

「カメラを止めるな!」のヒットを機に、
「ホラー映画がまたいくつか出来るのだろうなぁ。」
と思っていたら予想どおりのホラー映画。

「カメラを止めるな!」はホラー作品でもあるが、
コメディ色も強い。
それがヒットの理由なのに、製作側は何を勘違いしたか、
ホラー色を前面に出した作品を作ってしまった。

「全く余計な事を。」
なんて思ったりもしていたが、
コメディ作品がある程度ネタ切れしたこともあるのだろう。

内容自体はよくある都市伝説をモチーフにしたホラー作品。
奇怪な事件の真相を突き止めていくと、
最後には過去の忌まわしい事件が引き金になっている。
というものだ。

本作では、
ダム建設のため無理やり水没させられてしまった犬鳴村。
その住民の怨念ともいえるものが、
事件の原因になっている。
なんか「ひぐらしのなく頃に」みたいだ。

と大筋の事件の概要はよくある話だが、
冒頭のスマホで撮影したような一連のシーンが実に怖い。
グイグイ画面に引きこまれ、息をのんで観入ってしまう。

初見時は大筋の事件の概要がわからないため、
奇怪な現象や事件の真相が気になって最後までみてしまう。

途中には何気ないシーンで後ろに人影があったりもする。

こういう演出は「リング」以前の海外作品ではあまりない。
どちらかというと音楽で盛り上げ、最後にいくほど怖くなって、
観終わった後は暗闇が怖くて仕方なくなる。
といった感じのものが多い。

一方、先述の人影のように「リング」以降のジャパンホラーでは、
いきなり恐怖シーンが出てくる。
それがほとんど予測できないだけに実に怖い。
そのくせ最後になると少ししんみりした話になって、
感動的な話になったりする。
本作も最後は母が子を慕う感動的なエピソードが添えられてあった。

このあたりは悪魔を信じるキリスト教文化圏と、
四谷怪談のお岩さんのような、
怨みをはじめとする人間の感情を起因とする怪談との違いなのだろう。

そしてラストシーンはホラー作品のお約束。
事件は全て解決したようにみせて、
まだ何かありそうな不気味な感じで終わる。

続編「樹海村」の公開にあわせ、
本作の公開から1年も経っていないのではないかと思われるほどの、
異例の速さで地上波で放送されたわけだが、
続編「樹海村」と関連があるかどうかは不明である。