AlphonseのCINEMA BOX

ルパン三世 THE FIRST

2020/11/30(月)追加

作品情報

制作年:2019
制作国:日本
監督:山崎貴
主演:ルパン、次元、五右衛門
助演:レティシア、峰不二子、銭形警部
ジャンル:アニメ

すべてを盗め。

コメント

Alphonse 2020/11/30(月)

テレビ放映にて鑑賞。

ナチスも探していたお宝をルパンが頂戴する
というお話。

ルパン三世のフルCGアニメ化。

あまり期待しないで観たせいか、
CGは思った以上によく出来ていた。

背景の木々、車のライトの光彩、水面、土煙など。
人物以外は実写と遜色がないクオリティだ。

しかし人物に関しては、
「STAND BY ME ドラえもん」の頃より手首の違和感はなくなったものの、
背広がいかにもCGっぽい。
しかもワイシャツが体にピッタリ張り付いて、
シワの一つもないのだから困ったものだ。

動きに関しても、
アニメ特有の動きをそのままCGに落とし込んでいるため不自然極まりない。
ルパンや銭形警部は脇を広げ、怒り肩で怒鳴っている。
実際はそんな芝居をする役者は一人もいないのだが。

けれど、あまりにリアルにしすぎると、
今度はリアルすぎて気味が悪くなるのだから困ったものだ。

どこまでリアルにして、どこまでCGというかアニメっぽく描くのか、
難しい所。
ピクサーやドリームワークスも同じジレンマに陥っているのだろう。
今後数年は試行錯誤が続き、
その中から新たな時流を作る映像作家が生まれてくるのを待つほかない。

あるいは、CG技術が進化して、
実写のようなフルCGアニメが出来るかもしれない。
しかし、それは「アベンジャーズ」のような映画になるに決まっているので、
それをCGアニメと呼べるかというと疑問。

ますます実写とCGアニメの境界が難しくなるばかり。
新しい3D実写とか2.5次元映画とか、そんな言葉が生まれてくるかも。

前置きが長くなってしまったが、
内容に触れていこう。

序盤こそ、CG(特に背景)に感心しながら観ていたが、
最後のレティシアとの別れのシーンは蛇足。
そのせいで、「ルパン三世 カリオストロの城」の焼き直しにしか思えない。

もっと書くとレティシア自体不要。
峰不二子を活躍させればいいわけで、
無理に登場させる必要はない。

劇場版のみのキャラクターを登場させたいなら、
クラリスとも峰不二子とも違う性格の女性を登場させれば、
また違ったルパン作品になっていたはずだ。

CGががんばっていただけに、惜しまれる作品になってしまった。