AlphonseのCINEMA BOX

タクシードライバー

2020/01/20(月)追加

作品情報

制作年:1976
制作国:アメリカ
監督:マーティン・スコセッシ
主演:ロバート・デ・ニーロ
助演:シビル・シェパード、ジョディ・フォスター、ハーベイ・カイテル
ジャンル:ドラマ

ダウンタウンのざわめき・・・街の女
光のカクテル・・・濡れたアスファルト
けだるいジャズの吐息・・・
ニューヨークの夜が、ひそやかな何かをはらんで
いま、明けてゆく・・・

コメント

Alphonse 2020/01/20(月)

テレビ放映にて鑑賞。

日常に不満を持つタクシードライバー。
というお話。

ロバート・デ・ニーロの出世作。

暗い話かと思っていたら、それほどでもない。
最後は一応ハッピーエンドな作り。

ニューヨークの街並みに反感を持ち、
孤独を感じて生きる主人公トラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)。

ふとした事で選挙事務所で働く女性に一目惚れ。
交際を申し込み、デートに誘ったまではよかったが、
デートにポルノ映画を選択してしまい、
彼女との関係はそれきりになってしまう。

そこから、彼女の働く選挙事務所の政治家を逆恨みして、
銃を手に入れ暗殺を企む。

ここまでおよそ1時間。
昔の映画らしく、なかなか話が進まない。

いきなり場面転換して、
話が全くわからなくなってしまう他の作品よりマシだが、
流石にこれで、残り1時間はキツイと思っていた。

それに名作と呼べるような感じもない。
おそらく、この作品が先だと思うが、
「蘇る金狼」や「野獣死すべし」のような、
遊戯シリーズのパクリのように思えて仕方なかったからだ。

敢えて書くとすれば、炭酸がコップ一杯に溢れるシーンが、
主人公の心理描写として効果的に使われていたことぐらいだろうか。

とても名作のような感じがしない所で、
デ・ニーロが銃を構えるシーンが出てくる。

後のデ・ニーロの活躍を知っているからこそだが、
やはり迫力が違う。
画面に緊張感があって一気に名作感が増した。

残り1時間をどうするのかと思っていたら、
タクシーの乗客の話がいきなり登場。
その乗客アイリス(ジョディ・フォスター)を助ける話が後半のメインになる。

アイリスとトラヴィスが会話するシーンでは、
アイリスの眼鏡の使い方が秀逸。

最初は子供のような眼鏡をかけているのに、
青いサングラスに変えるあたりの演出は見事だった。
少女と大人の女性の二面性を見事に表現していた。

そこへ愈々政治家暗殺シーン。
なんとデ・ニーロはモヒカン。
銃を数多く装備して、
秘密道具まで自作してしまったから、
ヒーローというより、
コメディのような感じを出したかったのかもしれない。
あるいは狂気をモヒカンで表現しようとしていたのかもしれない。

正確な意図はわからないが、暗殺は失敗。
アイリスを助ける話になっていく。

前半と後半で趣きがかなり違うので、
評価が分かれる所だろう。

監督が政治色を作品に出したくなかったのかもしれないが、
政治家を暗殺するより、
街に巣食う悪党を倒すほうがよっぽど現実的かもしれない。
その点が評価されているのかもしれない。

最後はトラヴィスは死んでしまうのではないか?
という予感をさせつつ、
弾丸が切れてトラヴィスは亡くなることはない。

その後アイリスの両親から感謝され、
タクシードライバーに戻る。

実際は銃の不法所持の上、三人も殺しているので、
タクシードライバーに戻れるかどうか疑わしい所だが、
そのあたりの法的な解釈は無粋だろう。

ラストシーンは元の彼女に何かがあったようなシーンで終了。
続編でも作るつもりがあったのか。
こういった思わせぶりな演出が流行っていただけなのか。
あるいは、狂気を描こうとしたのか真意の程は不明である。