AlphonseのCINEMA BOX

スターウォーズ 最後のジェダイ

2019/12/23(月)追加

作品情報

制作年:2017
制作国:アメリカ
監督:ライアン・ジョンソン
主演:デイジー・リドリー、アダム・ドライバー
助演:ジョン・ボイエガ、キャリー・フィシャー、マーク・ハミル
ジャンル:SF

光か、闇か、…

コメント

Alphonse 2019/12/23(月)

テレビ放映にて鑑賞。

ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の最後
というお話。

2時間半に及ぶ超大作。
本編ノーカット放送だったため、
話の内容がわからなくなるようなことはなかったものの、
少し長すぎた感は否めない。

本来は2作にする予定だったものを1本にまとめたような感は拭えない。
これまで3部作で終了してきた事もあって無理やり3部作にするため、
本作が長くなったのではないかと思ってしまう。

本来なら、レイ(デイジー・リドリー)がルークの元を去ってしまったあたりで終了してもよかったかもしれない。
そうすれば、劇場版第2作によく似たストーリーになり、
シリーズ全体として、合わせ鏡のような構成になっただけに悔やまれる。

そして、3作目が本作のスノーク最高指導者を倒した所で終了すれば、
キリのいい形で終了し、完結した感じが出たものを、
この先シリーズを続けることが決定したため、更なる物語のために長尺になったように思われる。

そのため、レイとレン(アダム・ドライバー)の話だけに止まらず、
ルークの話にヨーダが出てきたり、フィン(ジョン・ボイエガ)の話があったり、
さらにはレイア(キャリー・フィシャー)率いるレジスタンスの話まで、
全体が様々なエピソードでテンコ盛りになってしまった。

壮大な物語としての面白さはあったものの、
劇場版第1作から3作までのお手軽スペースオペラ作品とは似ても似つかぬ作品になってしまった。

劇場版第1作の頃は斬新だった内容も、
色んな所で亜流が発生したため、
スターウォーズ自体が何かのパクリのようにも思えてしまう。

主人公のレイは「エヴァンゲリオン」の綾波レイからのネーミングのように思え、
レイとレンがテレパシーのような感じで会話してしまうのは、
「ガンダム」のニュータイプのように思え、
暗黒面での鏡の間は「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」の焼き直しに思え、てしまう。

それでも、本作で最大の見所はレンとルークの対決シーン。
まさか、ルークがフォースを使い幻覚を見せていた。
などというシーンは想像できなかった。

そのため、2時間半に及ぶ長尺の本作は、
レンとルークの対決シーンを観るためだけの作品。
と言えなくもない。

本作でルークは亡くなり、前作のハン・ソロ(ハリソン・フォード)同様、
劇場版第1作から3作までに活躍した人物は物語から姿を消していく。

そういった意味では、本作は新時代のスターウォーズをみせるための、
代替わりのような作品であったとも言える。

さてこうなると、
次回作で亡くなるのは自ずとレイアという事になり、
レイとレンの対決がメインになることになるが、
新シリーズの製作が決定しているため、
ラストシーンでは、無名の子供が新たなジェダイとして登場してくる。
おそらく、この無名の子供がジェダイとして能力を発揮し始めるシーンも最後には出てきそう。

ここからはスターウォーズ全体を通じての感想。

本来、スターウォーズはSFの形を取りながら、
物語自体は神話、民話をモチーフとしたファンタジー要素の強い作品でした。
そのため、「ガンダム」のように科学技術用語を駆使していません。
専門的な知識がなくても楽しめるように工夫されています。

これが結果的に長く愛される作品になった理由の一つでもあります。
理由は簡単で、科学技術は時代とともに風化してしまうからです。
そのため、科学技術をメインとする日本のロボットアニメは、
悉くこの時間の風化にその輝きを失ってしまいました。

また、ルーカスが第二次大戦後の世代という事もあって、
帝国軍がナチスのように見え、
共和国軍が連合国のようにも見えます。

そして、物語の中核となるジェダイであるルークは、
ユダヤ人にも思えてきます。

ジェダイのつづりがユダヤに似ている事。
ジェダイの衣装がイスラム文化圏の衣装に似ている事などからも、
読み取ることが出来ます。

そのため共和国軍やレジスタンスの戦いは、
自由を求めての戦いという事もでき、
劇場版第1作はノルマンディー上陸作戦と読み解くこともできます。

しかし、これでは新世代の映画には成り得ないので、
ライトセーバーの戦いを日本映画のチャンバラからヒントを得たり、
黒人を重要な人物として配置したり、
「ファントム・メナス」ではアミダラ(ナタリー・ポートマン)の衣装が、
花魁のような衣装になり、
仇役が赤鬼のような風貌をさせて、
無国籍感を出しているのも、
このシリーズを通じての特徴です。

次回作で一応の完結をむかえる本シリーズですが、
更に続くことが決定したため、
長々と今後も続いていきそうです。

しかし、「ナルニア国物語」の製作を中止してしまったディズニーが版権を持ってしまったので、
新シリーズが不評に終われば、完結をむかえることなく終了してしまうこともあり得ます。

このあたりが、ディズニーの嫌な所でもありますが、
元々ディズニーは続編を作りたがらない会社なので、
未完のまま新シリーズは終了する危険は多分にあるといえそうです。