AlphonseのCINEMA BOX

イージーライダー

2019/07/08(月)追加

作品情報

制作年:1969
制作国:アメリカ
監督:デニス・ホッパー
主演:ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー
助演:ジャック・ニコルソン
ジャンル:ドラマ

彼らはアメリカ(自由)を見つけに旅に出た。しかし、そんなものはどこにもなかった

コメント

Alphonse 2019/07/08(月)

テレビ放映にて鑑賞。

バイクに乗ったヒッピーがアメリカを横断する。
というお話。

有名な「Born to be wild」の曲で始まる作品。

序盤はセリフがほとんどなく、音楽を流し、アメリカの風景が映される。
まさにバイクのツーリングのような感じで始まる。

この時代の映画は、おおむね序盤のテンションが高くない。
最後のクライマックスに備えるためだ。
真逆に位置するのが「フェイス/オフ」。
冒頭からクライマックスのようなテンションで始まる。

どちらが良いとは言い切れない。
しかし、あまりに風景ばかりなので眠くなってしまわないように注意。

面白くなるのはジョージ(ジャック・ニコルソン)が登場してから。
特に宇宙人はすでに地球にいて、
普通の人間と同じような生活をしているという。

まさに「メン・イン・ブラック」の世界だ。

その宇宙人は個が確立しているので、支配者がいない。
戦争も、差別もなく、みんな平等に暮らしているという。

まぁ、脚本家の理想を宇宙人に託しただけだが、
この時代にアメリカ人が感じていた戦争感や、
差別や不平等意識を感じることが出来る。
ベトナム戦争の泥沼化による、
アメリカ人の心の叫びのようにも思える。

特に象徴的なセリフは、
「大人の思う自由と、若者の思う自由は違う」
というセリフ。
その後、
「大人の思う自由が脅かされると、大人は顔色を変える」
と続く。

その後、謝肉祭のシーンから、
神との対話のような意味深な話になっていく。

神様はなにもしてくれない。
という嘆きにもみえるし、
マリファナによるドラッグの幻覚のようでもある。
カット割りの多さと規則的な音のため、
「エヴァンゲリオン」のようでもある。

私には、
母親に愛されなかった男の子の嘆きに思えてしまった。

ラストは同時期にアメリカで公開された
「明日に向かって撃て」
「俺達に明日はない」
と似たような感じでアンハッピーエンド。

髪が長いだけで、銃で撃たれるなんてあんまりだ。

「最近の若い奴は。」
と眉をひそめる大人達に向けて、
「最近の若い奴」の声が詰まった作品。

それが、この作品が長く愛される理由なのだろう。