君の膵臓をたべたい(2017年)
2018/08/20(月)追加
作品情報
制作年:2017年
制作国:日本
監督:月川翔
主演:浜辺美波、北村匠海
助演:小栗旬、北川景子、大友花恋、矢本悠馬、桜田通、森下大地、上地雄輔
ジャンル:ラブストーリー
ラスト、きっと、このタイトルに涙する
コメント
Alphonse 2018/08/20(月)
テレビ放映にて鑑賞。
病気の彼女と彼氏のお話。
住野よるの同名小説の映画化。
タイトルだけ観ればホラー映画ではないかと思ってしまうが、
内容は全く違う。
以下、ネタバレ注意。
主人公の女の子が病気になり、それを支える彼という定番のラブストーリー。
古くは70年代の昼ドラなどで放送され、そののち、
「世界の中心で愛を叫ぶ」
で映画化もされたよくあるラブストーリーだ。
基本的にこの手の話は、
病魔と闘いながらも健気にがんばる女の子と
それを支える男の子。
というのが一般的な構図だ。
本作もその構図は変らない。
しかし、かなり女性に都合のいいように話が展開していく。
それが顕著なのが序盤。
女の子が男の子に声をかけ、どんどん振り回していく。
なんだか、彼は「都合のいい男子」という扱いだ。
女子というより、人と付き合うのを避けている彼は、
当然女子に免疫がなく、言われるままにしたがっていく。
これがかわいくもない女の子ならどうということもないのだが、
クラスでも評判の美人ときているからたまらない。
男の子もその気になってどんどん好きになっていく。
あまりに身勝手な女の子では、共感してもらえないと思ったのか、
いけない事をしようとさせたりするシーンをはさんだようだ。
これで、多くの人にも共感してもらえるようになったように思う。
なんだかんだで、退院の許可が出て桜を観に行こうとした矢先、
通り魔に女の子は殺されてしまう。
最初の方にちゃんと伏線が張られてあるとはいえ、
流石にこの展開には驚いた。
「世界の中心で愛を叫ぶ」
と同じような展開を避けるためなのだろうが、ちゃぶ台返しも甚だしい。
病気で苦しんでいる人には観せたくない作品だろう。
その後、女の子の残した闘病記を男の子が読んでエンドロール。
普通はここまでだ。
残された男の子は女の子のことがいつまでも忘れられず、
たまったものではない。
どこまでも都合のいい男子扱いになって終わってしまう。
しかし、この作品はまだ続く。
亡くなった女の子の手紙が見つかり、
私がいなくなってもがんばって欲しいとエールがつづられている。
そして、主人公の女の子の友人への手紙もみつかり、
その手紙には、男の子と仲良くなって欲しいと書かれてある。
という所で終了。
ラブストーリーかと思いきや最後は友情を大切に、
人に愛され人を愛する人になって欲しいというメッセージが語られているのだ。
そして、タイトルにもなっている
「君の膵臓をたべたい」
が、愛の言葉として使われていることに気付かされることだろう。
流石に「君の膵臓をたべたい」が、
愛の言葉として使われるのは観ている内に予想できたが、
何故か感動している自分がいた不思議な映画だった。