劇場版 進撃の巨人 後編~自由の翼~
2018/07/09(月)追加
作品情報
制作年:2015年
制作国:日本
監督:荒木哲郎
主演:エレン、ミサキ、アルミン
助演:リヴァイ、エルヴィン、ジャン、アニ
ジャンル:アニメ
全てを見る覚悟はあるか。
コメント
Alphonse 2018/07/09(月)
テレビ放映にて鑑賞。
地上に跋扈する巨人と人類との攻防。
というお話。
後編はエレンが牢屋に入れられた後、女型の巨人の正体が判明し、捕らわれるまで。
前編同様、最初に断っておきますが、漫画は読んでいません。
そのため最新ではどのような展開になっているか知りません。
漫画のテレビアニメ化の総集編ですが、
劇場公開作品ということで取り上げました。
さて、内容に触れていこう。
前編で捕らわれた主人公エレン。裁判を行い、調査兵団の管理下に置かれることになる。
エレンの巨人化能力をどうにか利用できないものかと、
実験を試みるが一向に思い通りにならない。
そうこうしている内に、調査兵団が壁外調査に行くことになった。
しばらくすると女型の巨人が現れる。
この女型の巨人。これまでと違って人を喰べない。
しかも弱点である「うなじ」を守り、体を硬化することができる。
女型の巨人の捕獲を試みる調査兵団だったが、作戦失敗。
エレンも巨人化して立ち向かうが、倒すことができない。
多大な犠牲を出して調査兵団は壁の中に戻ってくる。
エレンの有効活用が出来ないと見た上層部はエレンを解剖し調べるため、
王都に連行。
そこで、女型の巨人の正体をアルミンが突き止め、
ついに女型の巨人の正体を捕えることに成功。
しかし、女型の巨人の正体はクリスタルのようなものに覆われ、
謎は一向に解明しない。
さらに、壁の中には巨人が眠るという新たな謎が現れる。
概ね本作のあらすじはこんな所だろう。
では感想に移るとしよう。
前編の感想で書き忘れたのだが、壁に守られている人類が、
まるで閉塞感漂う現代社会の風刺に思えてしまう。
また、女型の巨人が仲間の一人だったということもあるのだろうが、
世界は残酷。という言葉に象徴されるように、
少年ジャンプでお馴染みの友情、仲間路線を真っ向から否定している。
この辺りは、ジャンプ路線にうんざりした受け手には新鮮だったのだろう。
作者や出版社にそういう意図があるかどうかは知らない。
ただ、そのように感じてしまったのだから仕方がない。
また、総集編という形式上、
富裕層はテレビアニメ版ではいくらか登場していたが、
総集編では完全にカットされていたようだ。
巨人との戦闘シーンをメインに編集したためだろう。
女型の巨人の正体を突き止めるまでの伏線もバッサリカットされていた。
そのため、初めて観た人には多少わかりにくかったかもしれない。
そして、後編も前編と同じく調査兵団の正体が既にネタバレしているため、
辻褄の合わない所が目立ってしまった。
そのため本作は何度観ても面白いとは言いがたい。
やはり、見所は空中を飛び回って巨人を倒すアクションシーンだろう。
どうでもいいが、主人公のエレンくん。大事な所で全然役に立たない。
肝心な所でウルトラマンみたいに変身できない。
瓦礫に押しつぶされたりして、もうギャク漫画みたいだ。
ここからは、解明されていない謎をいくつか考察してみよう。
巨人の皮膚が硬化するのは、人間サイズの頃にかなり鍛錬をした人間には可能な能力なのかもしれない。
エレンも体を鍛えれば、皮膚を硬化できるようになるのかもしれない。
王都の壁に巨人がいるのは、何かしら巨人化に関して富裕層が関係しているのかもしれない。
神父のような教会関係者が登場していたので、
神をも恐れぬ人体実験の果てが、巨人化のようでもある。
しかし、それだと巨人が出現してから壁を作ったことになり、
王都周辺の壁の中にいる巨人は人類が完全に制御できる巨人。
あるいは巨人の死骸ということになる。
しかし、これまで死骸は炭化したように消えてしまっているので、
生きているなら壁の中で眠っているということになる。
いずれにしても、王都の壁を作った頃は巨人は人類が制御できたか、
壁のある辺りで動かなくなったので、処理に困って塗りこめてしまったか、
そのどちらかだろう。
もしくは、この巨人は死骸になっても炭化しない、
これまでとはタイプの違う巨人なのかもしれない。
どちらにしても、王都の壁に巨人がいるのに、王都の外に更なる壁があるのが理解できない。
そうなると巨人は外敵ではなく、内側つまり王都側から何らかの薬で発生したということになる。
ところが、上手く人類が制御できず、壁に塗りこんでしまった。
そして巨人発生の秘密を隠蔽するため、巨人は外からやってきたという偽情報を大衆に流した。
そうなるとエレンの父親の鍵の倉庫も秘密も王都よりも外にあるため、
巨人発生の謎は鍵とは関係がないのかもしれない。
あるいは、王都の壁が出来た後、偽情報を大衆に信じ込ませるため、
巨人を発生させる薬をエレンの父親が王都から持ち出し、王都より外で巨人が発生したのかもしれない。
おそらくこんな所だろう。他のストーリーも考えられる。
前編の感想にも書いた宇宙人説を採れば、
どんな辻褄の合わないことも宇宙人の一言で解決できてしまう。
いずれにせよ今回の女型の巨人のエピソードは、
何一つ謎が解明されず、増えただけなので、
全体のストーリーの中ではバッサリカットしても構わないぐらい、
客寄せパンダ的な内容になってしまった。
また、今回の総集編はアクションメインだったが、
前編、後編のアクションシーンを全てカットして、
謎解きメインの総集編も作るのもアリではないかと思う。
どちらにせよ、新しい巨人を登場させて、
見世物にする話が延々続くような気がしてならないのであった。