AlphonseのCINEMA BOX

相棒 ―劇場版IV― 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断

2018/03/26(月)追加

作品情報

制作年:2017
制作国:日本
監督:橋本一
主演:水谷豊、反町隆史
助演:山口まゆ、北村一輝、鹿賀丈史
ジャンル:ドラマ

その未来(さき)には、なにがある?

コメント

Alphonse 2018/03/26(月)

テレビ放映にて鑑賞。

国際的テロ集団が日本を襲う
というお話。

今回の相棒は劇場版第1作をリメイクしたような作品で、大して面白くないと思っていた。
ところが、観終わった後はなんともいえない感じを得ることができ実に面白い作品だった。

出演者の顔ぶれからすぐに真犯人は誰だか分かってしまう。
ミステリーというより人間ドラマとして観た方がいいだろう。

テレビドラマの相棒は右京(水谷豊)の相方がことごとく変わってしまうので、
仲が悪いのではないかという憶測をされることがある。
本作を観ていても、右京の台詞と冠城(反町隆史)の台詞が、
かみ合っているようには思えない。

しかし、2時間という映画の制約のため、右京の推理はすぐに説明され、
観客には謎を考える時間は与えられない。
しかもその説明が長台詞なためますます説明っぽくなってしまう。
右京は他の誰とも会話のやり取りをしていないように見える。
これが演出だとしたら、恐るべし。
仲が悪いとかの憶測は監督の思う壺というわけだ。

それよりも戦時中の再現シーンには驚かされた。
戦闘機のシーンは本物の記録映像だと思うが、
それと違わない画質と明るさで見事に空襲シーンを再現していた。
このあたりの手間の掛け方が後々効いてきた。

最後に真犯人が戦争は女、子供関係なく命を奪ってゆく。という供述をするが、
その台詞に説得力があったのは、戦時中を再現したシーンがあってこそだ。

そしてラストシーン。
車椅子に乗った右京と冠城だけの2ショット。
何も台詞はなかったけれど、平和っていいなぁ。
と思わせてくれる素晴しいラストカットだった。

これまでの相棒シリーズとは違う監督作品だったが、
橋本監督は、余計な言葉の説明を省いて、
映像だけで説明して見せる見事な手腕を発揮していたことも付け加えておきたい。