長州ファイブ
2018/01/08(月)追加
作品情報
制作年:2006年
制作国:日本
監督:五十嵐匠
主演:松田龍平
助演:寺島進、北村有起哉
ジャンル:ドラマ
幕末の世、日本の未来のために刀を捨てた、サムライがいた
コメント
Alphonse 2018/01/08(月)
テレビ放映にて鑑賞。
幕末。攘夷のため異国に留学した長州藩士。
というお話。
後半になるほど面白くなる映画。
序盤は長州藩内で異国の視察をするため、
奔走する藩士たちの話が延々と続く。
視点はどちらかと言えば群像劇で、
神の視点が遠くから長州藩士たちを見ているような感覚で描かれている。
そのためか引きの絵が多く、誰が出演して、誰が話しているのかよくわからない。
映画なのだから、これぐらい引きの絵でも一向に構わないのだが、
テレビドラマに毒されてしまったせいだろう、わかりにくくて困った。
しかもカメラが定点撮影なので絵的に単調になり、奥行き間がない。
長まわしを使っているから緊張感が出そうなものだが、なぜか緊張感がなかった。
おかげで前半は良く眠れる映画になっていた。
30分過ぎたら船に乗って留学するのかと思っていたら、
1時間近く経たないと海外のシーンにならないという体たらく。
海外での撮影許可が取れなかったのか、
予算がなかったのかとにかく話が進まない。
ところが、ところがである。
イギリスについてから俄然面白くなった。
写真に慣れていない藩士にポーズをつけさせる女性や、
絨毯の上に正座して勉強したり、風呂に5人一緒に入ったり、
コメディーにしようとしているわけではないのに面白い。
そこには必然性があるからだろう。
他にもイギリスくんだりまで来て、薩摩と長州が喧嘩する必要はないとは思うが、
いかにも犬猿の仲だったことがよくわかる、秀逸のエピソードだった。
さらに山尾(松田龍平)が聾唖者と出会ってからはさらに面白くなった。
それまで、群像劇だったものが、山尾の話になり、神の視点も山尾メインの絵が多くなり、
わかりやすい。
聾唖者が出てくるなんて全く予想していなかったし、
聾唖者の最後も予想していなかった。
ラストに藩士5人のその後のエピソードが語られて終わり。
おそらく、山尾の手記をもとに作られた作品だとは思うが、
為政者ばかり出てくる時代劇とは違った、歴史ドラマの面白さがある作品だった。