心が叫びたがってるんだ
2017/09/25(月)追加
作品情報
制作年:2015年
制作国:日本
監督:長井龍雪
主演:成瀬順、坂上拓実
助演:仁藤葉月、田崎大樹
ジャンル:アニメ
ずっと、ずっと、伝えたかった
コメント
Alphonse 2017/09/25(月)
テレビ放映にて鑑賞。
子供の頃のおしゃべりが原因で両親が離婚。
その後、玉子の妖精にしゃべることを封印されてしまった少女。
というお話。
実写版公開にあわせてアニメ版が放送されたのだが、
ともかくCMが多い。本編が2時間ないのではないかと思うぐらいだ。
それならば、本編の最後に三十分程度実写版の宣伝でも放送すればよかったのではないか?
と思うぐらいCMが多かった。
最初は、登場人物の微妙な仕草を丁寧に描いていて、
手間をおしまない作風に好感を持ち、
玉子の妖精が魔法をかけるシーンも良く出来ていて、
実写化には向かない作品だと思っていた。
その後、「夕暮れにギター曲のBGM」というフジテレビが散々やってきたトレンディドラマのような演出に、
食傷気味でツマラナイ話になるかと思っていたら、
ミュージカルをやることになったあたりから俄然面白くなった。
大林宣彦監督の「転校生」のようにクラシック曲をBGMに随所に使い、
老夫婦の家で成瀬と坂上が過ごすシーンは大林版「時をかける少女」のようだし、
ピアノ演奏と玉子をつかった心理描写は「エヴァ」のようだし、
ミュージカル路線は「あまちゃん」を彷彿とさせる。
色々と連想できる作品があったので興味深かったのだが、
しゃべれない主人公の映画といえば「奇跡の人」が有名で
「奇跡の人」を今風にアレンジしただけだと気付いた途端
面白さが半減してしまった。
アニメでピアノ演奏させるのは「トムとジェリー」にあるし、
ミュージカルシーンもディズニーには遠く及ばない。
そんなこんなで過去に観た作品が脳裏をよぎってしまい、
なかなか集中できなかった。
色んな作品を観てしまったが故に
頭でっかちになってしまったようだ。
それでもこれらの元ネタともいえる作品を知らなくても、
メールでしか会話しないのが、昨今の若者文化を象徴しているし、
言葉の持つ力の怖さ、素晴しさを痛感できる作品だったと思う。
ラストの二曲同時コーラスは見事だったし、
この作品だけを純粋に楽しめた人には
心に響く名作だったにちがいない。