AlphonseのCINEMA BOX

僕だけがいない街

2017/09/25(月)追加

作品情報

制作年:2016
制作国:日本
監督:平川雄一郎
主演:藤原竜也
助演:有村架純、石田ひかり、鈴木梨央、及川光博
ジャンル:SF

あの日をもう一度
生きることができたなら、
今度は手を離さない。

コメント

Alphonse 2017/09/25(月)

テレビ放映にて鑑賞。

同名漫画の実写化。

同じ時間を繰り返す(作品中ではリバイバルと呼称)主人公悟(藤原竜也)。
繰り返される時間の中で誰かを救うことでリバイバルが解消される
というお話。

原作の漫画は未読だが、テレビアニメ版は楽しく鑑賞した。
時間を繰り返すという設定が、「時をかける少女」と同じでも、
悟の母親が殺されたあたりから様相が一変。
SFというよりミステリー色の強い作品になってゆく。

今にして思えば、
「TIME LEAP タイム・リープ~あしたはきのう~」
に似てなくもない。
しかし、時間が青年期から少年時代へと一気にさかのぼってしまうので、
独自のアレンジをしているとみるべきだろう。

真犯人は一体誰なのか?
名探偵コナンのように長くても二話で解明されるのと違い、
全篇を通じて少しずつ真相に近づいてゆくアニメ版。

そのあたりの展開は見事だったのだが。。。

犯人がわかってから実写版を観てしまうとあまりにも面白くない。
ラストも自己犠牲の精神とは言えハッピーエンドとは言えない形だったし。
(アニメ版も同じラストだったかよく覚えていない。)
ミステリーにありがちな犯人探しに終始してそれ以外に見所がなかったのが原因だろう。
逆に真犯人がわざわざ放火や殺人までして誘拐事件を隠蔽しようとするのが不自然というか、
なかば強引でどこが狡猾な犯人なのかと思ってしまう。

テレビアニメ版は敢えて昭和を前面に出して「三丁目の夕日」のようなテイストを演出したり、
当時子供たちの間で流行っていたドラクエの話がでてきたり、
同時期のアニメにも小学生を主人公にしたノスタルジックな作品がいくつかあったと思うのだが、
それを彷彿とさせるような話があったり、
ほのぼのさせるシーンがいくつかあった。

しかし、実写版は二時間の制約のために必要最低限なものだけ集めたような内容になってしまった。

ただ、実写版、アニメ版ともに少女の誘拐事件や、
児童虐待などを盛り込んでいるのはさすが。
「事実は小説よりも奇なり」
という言葉があるが、
「事実は漫画よりも奇なり」
というぐらいこの作品の前後あたりから
少女の誘拐事件や、児童虐待がニュースで取り上げられていたように思う。

SFのような入り口だったけれど、
実は社会派ミステリーだったという点は評価してもいいと思う。