AlphonseのCINEMA BOX

シンデレラ(2015年)

2017/04/24(月)追加

作品情報

制作年:2015
制作国:アメリカ
監督:ケネス・プラナー
主演:リリー・ジェームズ
助演:ケイト・ブランシェット、リチャード・マッデン
ジャンル:ファンタジー

本当の魔法は、あなたの勇気。

コメント

Alphonse 2017/04/24(月)

テレビ放映にて鑑賞。

継母達にイジメられていたシンデレラが王子と出会って…。
というお話。

私はいつも白雪姫と間違えてしまいそうになるのだが、
シンデレラストーリーという言葉に代表される
あまりにも有名なサクセスストーリーの映画。

継母のイジメに耐えたシンデレラが、魔法の力を使って王子と結ばれ
最後は幸せに暮らすというストーリーだ。

童話として観れば、辛いことにも弱音を吐かずに頑張っていれば、
きっといい事が待っているよ。
という元気の出るお話で、それはそれでいいと思う。
しかし、「魔法」というのが気に入らない。

私が子供ならそれで一向に構わないと思うのだが、
大人になって観ると主人公が何の苦労もなく幸せを手に入れてしまう所が面白くない。
単に「運がいいだけの女の子の話じゃないか。」と思ってしまう。

逆に悪者にされている継母の方に同情してしまう。
前の夫に先立たれ、やっと再婚したと思ったら二人目の夫にも先立たれてしまい、
多額の借金を抱えたままシングルマザーとして生きて行かなくてはならないのだ。
数多くいた使用人に暇を出すのも当然だ。
シンデレラに辛く当たりたくなる気持ちも分からなくもない。

敢えて悪者を探すとすれば継母の連れ子たちだろう。
贅沢な暮らしが出来ない事に腹を立て、シンデレラに辛くあたる。
自分のことしか考えてない。
そういった中で弱音も吐かずに頑張るシンデレラは健気で愛らしく思える。

しかし、しかしである。

「魔法」というのがやはり気に入らない。
舞踏会に出る為に金色の馬車が必要なのか?
なんだかんだ言っても結局「見た目が全て」だと言っているようなものだ。
舞踏会に出席したらしたで、青いドレスが唯一無二のように描かれる。
演出とはいえやはり「見た目が全て」という感じがしてならない。
しかも、ガラスの靴の持ち主を探しに来た際、これみよがしに歌を唱ってみせる狡猾さ。
「魔法」にかけられた後のシンデレラは計算づくめの性悪女に見えて仕方なかった。

オーデションで選ばれた割には主演のリリー・ジェームズは綺麗に見えなかったし、
魔法の演出が最近のCG技術を駆使できる為、唯一の見所と言え、
魔法で変身するシーンはワンカットで充分なのだ。
事細かく描写する必要などありはしない。

ディズニー製作という事で、ネズミが友達のように描かれている。
しかしペストが流行したヨーロッパの原作で、ネズミを友達のように描くわけがない。
いかにもミッキーマウスの会社の作品だ。
最後は計算高いシンデレラが、やっと継母を許してあげたような話に見えて仕方なかった。

今回は芥川龍之介の「桃太郎」や太宰治の「カチカチ山」のようなテイストで
感想を書いてみました。