AlphonseのCINEMA BOX

バトル・ロワイアル

2002/01/07(月)追加

作品情報

制作年:2000
制作国:日本
監督:深作欣ニ
主演:藤原竜也、前田亜季
助演:山本太郎、柴咲コウ、ビートたけし
ジャンル:アクション

今日はみんなに、ちょっと殺し合いをしてもらいます

コメント

Alphonse 2002/01/07(月)

レンタルビデオにて鑑賞。

社会現象とまでなり、マスコミにも騒がれたので賛否両論渦巻きましたが、
自分が感じた感想だけを書くとすると、2時間あまりがあっという間。

こういうアクション映画を撮らせたら深作欣ニの右に出るものはいないと実感してしまうほど
あっという間にラストまで見せてくれます。

ただ、いろんな死に方を映像で集めただけのようにも思え、登場人物が希薄すぎる感じは否めない。
そのためか、日本の教育のあり方まで話を昇華できなかったようにおもう。

ただアクションゲームを実写でやってしまえばOKなのか?
ヤクザの抗争なら何十人死んでもOKなのに、中学生はダメなのか?
などなど、問題提議が多いため話題騒然となったのでしょうが、
かなり前から、拳銃乱射映画は食傷気味なので、これといって気にしなかったんですが、
最近の話題作ということで見てみました。

しかし、おなか一杯。人、死にすぎです。

Alphonse 2002/01/12(土)

あまりに衝撃的な設定と死人の多さに気分が悪くなり、
インターネットで公開後の反響を調べてみると
賛否両論は当然のこととして、青春映画である。
または、原作は青春小説であるという賛成評がある。
「このミステリーが凄い」とも評されたという。

これのどこが青春映画?
などと思っていたのだが、小説なら時間的制限がないため
登場人物を詳しく描いているであろうと
原作を読破。

読んでいて途中途中にパロディ感覚ありありで
シリアスな場面でのくだらない笑いや皮肉といった描写が
私には不快でなかなか読み進めなかったのだが、
登場人物によっては感情移入して泣ける話もあったし、
灯台のあたりから、くだらない笑いや皮肉がなくなり
しっかりとした小説になっている。
これをミステリーと呼んでいいのか疑問が残ったが
衝撃度が凄いことは確かである。

その後、滅多にレンタルした作品を2回も見ないのだが、
観てみると小説により登場人物に感情移入しやすくて死に至るまでの苦痛が伝わってくる。
特に灯台のシーンではダイアローグは見事で
「この意味わかる」
の中に「好き」ということと「信頼する」ということの二重の意味があるように思われた。

また、「G線上のアリア」をこんなところで使用するのか?
と思っていたのだが、なぜか安らぐ名曲の印象がより一層強くなった。
全体的に音楽に関しては小休止的な使われ方が多かったように思う。

今回の2回目の感想を書くにあたり、原作がスティーブン・キングの「死のロング・ウォーク」という作品の
パロディであるというのを知り、ホラー色が強いのもうなずけた。
ただ、人間を信じることの難しさが伝わってきたり、生きることは競争であるという受験戦争に通じるものを感じてみたり、
絶えず小説では名前の後に出席番号が登場し、管理社会を風刺してみたりと色々と感じるものが多く、
消化できていないのが現実である。
と同時にR-15指定という暴力シーンは確かに私にも嫌悪感が強く、映画を見た後も少し気分が悪く、
小説も半分当たりでかなり消化できなくなり、休み休みの読了であった。
しかし、2回目の映画は確かに気分は悪くなるが、何故か灯台のシーンは涙が出たのだ。
暴力シーンに慣れてしまえば、(ある意味怖いことであるが、私の場合、「時計じかけのオレンジ」がそうであった。)
何も感じなくなって、すんなり泣けるようになるのかも知れない。

未だに私の中で消化できていないので、インターネットでの意見に流されまくりの
まとめとなっているが、問題作というかこの話題作に対して何故人気があるのかが知りたかったのは確かなのである。
R-15指定となり、国会にまで波及したからというのが人気に火をつけたというのもある。
しかし、自分の中で消化できないにも関わらず、上手いとか高いとかいわれているだけの料理を無理やり食べたような気もしている。
事実、鑑賞後気分がすぐれない。

しばらく、自分の中で消化できるようになるまで結論らしい結論が出ない。
無理やり結論つけるとすると今後の日本映画のあり方次第であろうと思う。

つまり、こういった作品が伝説的な作品と賞賛され、暴力シーンが大衆化して陳腐化するか、
暴力シーンの過激さに歯止めがかかってゆくか、
のどちらかであろう。
多分前者であろうが、そうなればこの手の暴力シーンの映画には手を出さないほうが正解であろう。
この手の嫌悪感はホラー映画とはまた違う嫌悪感だけにタチが悪い。
まさに、無理して食べてお腹を壊すようなものだ。

どうも、論理的には認められるのだが、生理的にダメなようである。