チャイニーズ・ゴースト・ストーリー
2001/12/18(火)追加
作品情報
制作年:1987年
制作国:香港
監督:チン・シュウ・タン
主演:レスリー・チャン、ジョイ・ウォン、ウー・マ
助演:ラウ・シー・ミン、ラム・ウェイ、バリー・ウォン、デイヴィッド・ウー
ジャンル:アクション
私が幽霊でもあなたは愛してくれますか?
コメント
Alphonse 2001/12/18(火)
レンタルビデオにて鑑賞。
人が空を飛ぶという映像をいかにして見せるか。。。
という命題の一つの答えが「スーパーマン」であったとしたら、
そのもう一つの答えを香港風に出したのがこの作品ではなかっただろうか。。。
「スウォーズマン」で空を飛ぶシーンは何度か見ていたが、
それは、一度は一瞬でもどこかに着地しておく必要があった。
しかし、幽霊という設定を取り入れたことでその不自然さは何の問題もなく氷解する。
まさしく縦横無尽に「空を飛ぶ」のだ。
ワイヤーアクションをいかにして不自然でなく見せるのか?
という大命題をこんな形で見せていたとは。。。
という驚きの念を持ってみてしまった。
しかもワイヤーが写り込むことを防ぐため
夜にしか活動できないようにさせるとは。。。
この映画以降、ワイヤーが香港映画界で不可欠な要素となり
後の「ワンチャイ」に代表されるようなワイヤーアクションへと進化していくのも興味深い。
「チャイニーズ」と銘打つだけあって、
幽霊の着物のたなびき方が非常に東洋の美的センスをくすぐるようになっているのも面白いし、
画面一杯が白くなったと思ったら実は幽霊の裾で、
画面中央に向かって幽霊が飛んでいくのも小気味いい。
アクションに関してはウー・マー演じる導師に譲るとして、アクション以外にも切ないラブ・ストーリーとしてよく出来ている。
「バタフライ・ラヴァーズ」と似たような趣があるが、
製作年は明らかにこちらが先である。
レスリー・チャンが若いので驚いてしまうが、(なんとこの頃30代であったという。。。)
にも関わらず20代前半に思えてしまう。
しかもこの作品の中では彼は武術の達人でもないし、
危機に陥ると導師か幽霊に助けてもらうだけのヒーローであるにも関わらず、
要所、要所で「君を守る」と言い、
なぜかヒーローのイメージが残ってしまうのだから不思議である。
ジョイ・ウォンの美貌にも恐れ入る。
私の中では「スウォーズマン」の東方不敗のブリジット・リンのイメージが強烈に残っていて、
「あれ、ブリジット・リンが出演していたのでは?」
などと馬鹿なことを考えていたが、最初の登場シーンは見事である。
風にたなびく髪と月光による陰影のついた顔のアップ。
日本で大ブレークした理由もわかろうというものだ。
ホラーでありながら、アクションを入れ、
アクションでありながら、ラブストーリーを入れたという
ラブストーリーを入れながらコミカルな導師の踊りまで入っている本作は
香港映画の醍醐味を充分に堪能させてくれる作品となり、
第17回パリ国際ファンタスティック映画祭で「審査員特別賞」、
第20回シトヘス国際ファンタスティック映画祭で「審査員特別賞」、
第16回アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭で「審査員特別賞」を受賞。
更に、第4回東京国際ファンタスティック映画祭では人気NO.1作品となったのである。